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木村由香・安藤孝敏(2021)マス・メディアにみる終活のとらえ方とその変遷─朝日・読売・毎日新聞のテキストマイニング分析を通して『技術マネジメント研究』横浜国立大学技術マネジメント研究学会, 20, pp23-39.

直近5年間(2015〜2019年)の朝日・読売・毎日新聞を対象に、マス・メディアでの終活報道の内容分析を行い、新聞記事を通した終活と、そこから見えてくる終活の課題を考察した。
終活報道は、特に一般記事 及び広告・告知において、葬儀・墓といった内容から、相続・遺言といった内容を重視するより金銭的かつ法的な方向にシフトしつつあることが伺えた。だが、日常生活から終活を見る読者投稿では、物の整理・日記・手紙といった日常生活に直結する視点で終活が語られる傾向にあった。
結果、終活の発信側と受け手側との意識には乖離があり、その違いをすりあわせていくことが今後の終活の発展につながること、そこでは人生設計といった視点からの支援が求められていることが伺えた。