論文・学会・書籍等

山増正樹・木村由香・安藤孝敏(2021)文献調査からみる産業保健分野における理学療法士の活動についての動向と課題『技術マネジメント研究』横浜国立大学技術マネジメント研究学会, 20, pp50-61.

中小企業での労働災害発生率の高さや労働者の高齢化による業務上の事故、健康経営への推奨といった背景から、産業理学療法に着目、文献調査を通じて産業理学療法のこれまでの動向を把握し、産業理学療法に関する研究における今後の課題について検討した。
文献数は実質55 件。「病気の治療や健康障害予防等 に関するもの」が37 件と最も多かった。その中でも特に腰痛予防など整形外科的疾患に関するものが最も多く産業保健領域 での強みになっていると思われた。
また、健康経営、高齢者の労働災害、中小企業を対象とした研究、心理やメンタルヘルスと身体の関係についてはまだ件数が少なく、今後産業理学療法介入による中小企業の労働災害予防のためには、それらと健康経営に関連させた報告や研究が必要と思われた。