コラム

終活研究の経緯─研究フィールド開拓、そして修士号(大学院でのあれこれ・2)

大学院・ゼミの雰囲気に助けられる

2013年当時、終活という研究テーマは賛否両論でした。
とはいえ、大学の先生方はとても的確なご質問・ご指摘をくださっていました。それが、研究の基礎を固めるのには大きな力となりました。
なにより指導教員の安藤孝敏教授は懐深く、この研究テーマを受け入れご助力くださいました。
仲の良いゼミメンバーにもとても励まされました。
自主ゼミを作って定期的に勉強会を行ったり、誰かのお誕生日には一緒にみんなでお食事をしたり。素敵な仲間たちだったなあと、今でもしみじみ思います。

終活研究の進め方?

「大学院でのあれこれ・1」でも書いたように、当時、終活という現象についての研究というものは、ほとんどなく。
そんな状況でしたから、研究フィールドも、自力で開拓しなくてはなりませんでした!
しかしどうしよう、コネとかそういうものは一切ないのだけど。
だったら、足で稼ぐしかない。
とにかくあちこちの終活セミナーに頻繁に出かけ、まずは講師の方にお話をお伺いすることから始めました。
幸運なことに、出かける先々で出会った方々とても素晴らしい方ばかりでした。
修士論文研究だけでなく、その後の研究にも(そして今でも)多大なるご協力をいただくことになりました。
そんなこんなで、終活について知る機会をたくさんいただき、肝心のインタビュー協力者(心優しい方々)を得て、無事論文執筆、2014年に修士号を取得しました。

そういえばこのときから、分析にテキストマイニングという方法を取り入れました。
テキストマイニングは今や随分と広まりましたが、これにも当時、若干の賛否両論あったように思います(やはり教授が暖かく見守ってくださり、今に至ります)。

そして、悩みに悩んだ末。
茨の道、博士課程後期への進学を、決心してしまったのでした。

「大学院でのあれこれ・3」につづく

 

修士論文での研究の一部は、原著論文となっています。
ご興味ある方は、下記もご参照ください。